ヴァイオリンを作る時にニカワ(膠)を接着剤として使います。
動物の骨や皮を煮込んで作るニカワは、ヴァイオリンを長く使っていくための大切な物です。
化学接着剤でもヴァイオリンを作ることは出来ますが、ニカワのように修理の際に剥がすことが容易ではないので、場所によっては修理が不可能になります。
ニカワのお陰でヴァイオリンの長い歴史が出来ました。長く大切に使うというのは、今の時代にこそ大切な考えかもしれません。
さて、このニカワは50度を超えると溶け始めます。つまり、夏場など車の中に置いていかれるとまずいです。接着部分が剥がれます。
短時間なら大丈夫ですが、ヴァイオリン、ヴィオラまでのサイズはなるべく肌見放さず一心同体で…
もちろんチェロやコントラバスになると毎回下ろせない場合もあるので、日陰に停めたり、日よけをしたり色々な工夫で楽器を守っています。ただそれも短時間の場合です。
人にとって快適な温度、湿度が、ヴァイオリンにとっても快適なので、ぜひ一緒に行動してください…♪
といっても、夜に寝袋に入れてあげる必要はありません。
八王子音楽教室
Tomo Music Class 戸谷智子